こんにちわ、りんごです。
ブログにご訪問頂きありがとうございます。
2003年、20代の頃にアメリカ8日間、一人旅をしました。
前半5日間はラスベガス、そして後半3日間はシカゴの友人宅を訪ねてホームステイ気分を味わいました。
今日は、前回からの続き、シカゴ編です。
もう、キャンペーン終わっちゃいましたね。
でも、せっかくシリーズで書いたので。
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
空港に到着…そして
ラスベガスから国内線で、友人が待つオヘア空港に到着します。
当時よく観ていたテレビ番組『シカゴポープ』の街なんだなぁとちょっとワクワクしつつ。
空港には、事前に連絡を取り合っていたミルキィちゃんが迎えに来てくれることになっていました。
ミルキィちゃんどこかな?うろうろ、ぐるぐる・・・。
感のいい方はもうお気づきですね。
2話目のラスベガス編でコメント下さった方もいらっしゃいましたが、
約束の時間、約束の場所にミルキィちゃんがいない!
まぁ、ちょっとくらいの遅刻ならねぇ。
ミルキィちゃんだから仕方ないかと待つこと30分くらい?
さすがにこれは・・・と思い、携帯に連絡するも繋がりません。
更に30分程待って、意を決して自宅に電話をします。
電話を取ってくれたのは、ミルキィちゃんのママ。
全く面識もない方との電話での会話に真っ白になった頭に、衝撃の言葉。
「ミルキィは今、出掛けていて、今日は帰ってくるの遅くなるのよ。」
その時は、それ以上言葉が出ず、ありがとうとだけ伝えて電話を切ってしまいました。
旅先で出会った優しさ
もう、何がなんだかです。
遅くなるって何時?どうしよう?時間聞けばよかった…。
しばらく悩んで、もう一度電話を掛けようとするも、もうコインがありません。
当時の公衆電話から電話を掛けるには、クォーターと呼ばれる25セント硬貨が必要でした。1ドル硬貨を持ってるから4倍話せるじゃなく、受け付けてくれないんです。
(現在はだいたい50セントのようです)
日本と違って、自動販売機や両替機なんて設置されている訳もなく。
空港を巡回していたセキュリティスタッフにどこかで両替出来ないか聞いてみるも、「この中にはそんなのないよ」と、つれない返事。
藁にもすがる思いで、目の前のベンチに座っていたおばあちゃんに声を掛けました。
1ドル紙幣を差し出して、電話を掛けたいのですがクォーターを何枚か持っていたら両替してもらえませんか?と。
すると、おばあちゃん、
「あなたが困っている様子、ずっと見ていたの。本当に必要としているのが分かってるから、これはあげるわ」
なんと私、異国の地でお金を恵んでもらってしまいました…。
見知らぬおばあちゃん、本当にありがとうございました!!!
親切なおばあちゃんのお陰で、再びミルキィちゃん宅に電話を掛けることができた私。
今度は、かける前に何を話すが頭の中で整理します。
そんな私に、ミルキィちゃんのママから返ってきた言葉は全く想定外のものでした。
「今、就職活動で先週から家にいないの。帰ってくるのは、今夜かなり遅い飛行機よ」
ちょっと待って、飛行機って言った?じゃあ今日はもう会えないってこと??
ラスベガス到着の日に、空港から掛けた電話。
曜日を間違えていたのではなくて、彼女は本気で一日間違えていたんです。
一歩間違えれば?
どうしよう?どうしたらいい?電話を切った後もしばらく放心して動けません。
どれくらい時間が経ったのか分かりませんが、どこかホテルを探そうと立ち上がったその時、私の目の前に立つ恰幅のいいご夫婦。
声を掛けられたかと思ったら、どちらからともなく自然にハグしていました。
外国に来て、独りぼっちなんて想像しただけでも心細いだろうと思って迎えに来たのとミルキィちゃんのママだという女性。
私も心の底からホッとして、嬉しくて。
迎えに来ていただいた車に乗り込んで、高速道路を通ってミルキィちゃんの自宅へと向かいます。
でもね、少し前に電話を掛けた時のことを思い出してください。
私はそれまで一度もミルキィちゃんのママと話したこともなければ、顔も知りません。
つまり、早い話がアメリカの地で、見ず知らずの人の車に乗っちゃったんですよ、私。
よく無事に日本に帰ってこれたなって、今にして思います。
そして、これはミルキィちゃんのご両親としても同じこと。
空港から、見知らぬ外国人の女の子を家に連れて帰ってきちゃったんですから。
おうちに到着して、一番最初に私が使わせて頂くお部屋に荷物を置いて。
そしてそのままミルキィちゃんの部屋に連れていかれます。
「この中に、あなたはいるかしら?」
ミルキィちゃんママが指さした先には、ベッドサイドに置かれた写真たち。
「ここ!これ私です!」
そこには、一緒に長野県の上高地に旅行に行った時の写真が飾られていました。
ミルキィちゃん、ありがとう~!!!
ようやくお互いにホッとして、お茶を頂きながらおしゃべり。
ずっと気になっていたことを聞いてみます。
空港にはたくさん人がいたのに、どうして私だって分かったのか?
「あんな大きくて頑丈なスーツケースを持ってるの、日本人くらいしかいないわ。
そして、空港のロビーで日本人はあなた一人しかいなかったから」
これって、本当なのでしょうか?
もし本当だとすると、スーツケースひとつで犯罪リスクが上がってしまいそうな??
そして、その夜遅く、私とママさんがおしゃべりしている間に、再びパパさんが空港へと向かいます。
久々のミルキィちゃんとの再会は、パパにがっつりお説教されている姿でした(笑)。
シカゴでの日々
ミルキィちゃんのアメリカの自宅は、映画やドラマに出てくるようないかにもな感じ。
バリバリ日本人の私は、ふかふかのラグの上を土足で歩くことにものすごい抵抗感を感じたりしながらも、楽しく過ごしました。
そうそう、家の中を土足は恐らく皆さんご存じだと思います。
更に寝起きのミルキィちゃんは素足のままペタペタ家中歩くんです!
土足の場所を歩いたその足でベッド・・・ちょっと感覚違いますよね。
最終日は、早朝の飛行機で出発が早かったので、空港近くのホテルを取っていたのですが、ミルキィちゃんの押しに負けてキャンセル。
3日間しっかりお世話になりました。
先にラスベガスに行ってた話をしたら、なんでもっと日数を減らしてこっちを長くしなかったの!叱られた(笑)。
ペットのワンちゃんのお散歩をしたり、街を案内してもらったり、
ミルキィちゃんママと3人でテレビのニュースを観たり。
テレビは私には難易度が高すぎて、天気予報でさえミルキィちゃんに分かりやすい英語で解説してもらってました。
ゴミ収集車が来た時には、日本のとは違うから見ておくべきよ!と勧められて二人で家の外に飛び出したっけ。
全部がデカい!
ラスベガスにいる間は、ほとんどまともに食事ができませんでしたが、やっぱり誰かと一緒の食事は楽しいです。
2日目の朝食はミルキィちゃんのお手製パンケーキに始まって、
夜は、パパがイタリアンレストランに連れて行って下さったり、昼間は二人でミルキィちゃんのオススメを食べて回りました。
上の写真のピザは、シカゴピザ。
分厚い、器のように深い生地にたっぷり具材が詰まってます。
一切れでも食べきれない。
それなのに、デザートにはシカゴチーズケーキ。
お店の名前は憶えていなかったのですが、店構えがとても特徴的でした。
この記事を書くために記憶を頼りにググったら、すぐにヒットしました。
The Cheesecake Factory(チーズケーキファクトリー)、有名店だったようです。
この写真では絶対に100%伝わらないです。
確かこれを食べましたが、とにかく大きい!
テラス席で食べてる時に、
「こんなの完食するから、アメリカ人はみんな大きいのよ」
と漏らしていたミルキィちゃんが印象的でした。
ちなみに、ミルキィちゃんは私より少し背が高い、モデルスタイルです。
アメリカでは、ドギーバッグと言って、レストランなどでの食べ残しを「自宅で犬に食べさせるから」という名目で持ち帰るのが普通なのだそうです。
日本でも食中毒の危険から断られることもありますが、たまに残したものをパック詰めしてくれるお店がありますね。
フードロスを無くす、いい取り組みだなと思います。
食べ物だけでなく、生活用品も全てが大きくて。
バスルームをお借りした時に置いてあったシャンプー、冷蔵庫から取り出した牛乳のボトル、全てが大きかったです。
結婚してから、義母にコストコに連れて行ってもらったことが何度かありますが、これミルキィちゃん家で見たことある!と懐かしい気持ちになりました。
波乱万丈のアメリカ一人旅。
行ったのは18年も前のことで、写真も資料も何も手元にありませんが、こんなにも鮮明に私の記憶に残っていました。
写真は屋根裏にあって、自力では出せないだけでちゃんと残ってるんですよ?念のため。
本当に短い期間でしたが、ホームステイってこんな感じなのかなぁと楽しかったです。
いろんなことがありましたが、とても貴重な経験です。
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